公共建築はそれを使う人々に対して如何に開かれているかが評価の鍵となる。それは機能的に開かれているだけでなく、視覚的にも精神的にも開かれていなくてはならない。和泉市北部リージョンセンターは、フロント材を巧みに使った施設開口部のデザインが先の条件に大きく寄与している点において卓越している。明るく開かれたこの施設は多くの人を招き入れ、地域社会を活性するエンジンとして大きく貢献するであろうことが容易に予見できる。