サッシ・住設機器・建材の総合メーカー、トステム株式会社(本社:東京都江東区
社長:潮田洋一郎)では、「第3回キッズデザイン賞/商品デザイン部門」(主催:特定非営利法人キッズデザイン協議会、後援:経済産業省)において、子どもの安全な生活を守る工夫が評価された2作品が受賞しました。
今回受賞したのは、システムキッチン「ヴィート ワン」に搭載されている、小さい子どもの手が届きにくい腰高位置にロック付きで安全に刃物を収納できる『ママポケット』と、INAXと共同で開発したシステムバスルーム用「キレイドア」の「片引戸」と「三枚引戸」に搭載する、子どもの手の届きにくい高さに取り付けた脱衣室側のドアロックによって、大人が見ていない時に誤って浴槽に落ちるような事故を未然に防ぐ『チャイルドロック』※の2作品です。
※『チャイルドロック』の詳細は、同日発表のトステム・INAX共同ニュースリリースをご参照ください。
トステムでは今後も、子どもの安心・安全に貢献できるデザイン、商品を開発してまいります。
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≪システムキッチン「ヴィート ワン」に搭載の 『ママポケット』≫
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≪システムバスルーム用「キレイドア」に搭載の 『チャイルドロック』(写真右部分)≫
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「キッズデザイン賞」とは、子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン、創造性と未来を拓くデザイン、そして、子どもたちを産み育てやすいデザインの顕彰制度です。また、2009年8月5日から8月9日までTEPIAプラザ(機械産業記念館)で、「キッズデザイン博2009」が開催され、当該受賞作品が展示されます。 |
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≪「ママポケット」開発背景≫ |
ハイハイで動き回ることができるようになってきた子どもは、腕の力がつき好奇心も旺盛になるため、いろいろな扉を開けたり、中のものを引っ張り出したりします。そのため、刃物類は、子どもの手が届かない場所に置くことが基本となります。また、言葉の意味が理解できるようになる3歳前後でも、教えられると危ないと分かってはきますが、やはり自分で危ないことの判断はできません。
親の目が離れているときには、刃物類は取り出せないようにするため、刃物の収納スペースの子どもが手に届かない位置にロックを設置することで事故を未然に防ぐことを目的に開発されました。
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≪「ママポケット」の特長≫ |
(1)ロック時に、子どもが簡単に包丁を取り出せない寸法を研究
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通常、包丁入れは、子どもが開けやすい最も床に近い扉裏に設置されていますが、「ママポケット」は大人の腰高位置に設置されているので、小さな子どもの手が届きにくくなっています。
さらに、内側のロックを使用者(大人)が簡単に操作できることと、小さな子どもが簡単に取り出せないという、相反する要素を同時に実現させるため、大人と小さな子どもの手の寸法から、ロック状態での適した扉の開口寸法を研究し、設計しました。
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2歳児(平均)を想定した場合
ロックが2歳児には見えにくい位置に取り付いています。さらに、包丁に手(指)が届きにくく、ロック部分にも手(指)が届きにくい設計になっているので安心です。
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3歳児(平均)を想定した場合
ママポケットの中に手を入れて包丁を握ることはできますが、ロックした状態での開口は最大で約28mmなので、包丁を握ったまま取り出すことはできません。
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(2)両手がふさがっていても簡単に開けられるプッシュオープン仕様 |
プッシュオープン仕様なので扉を押せばポケットが開きます。両手がふさがっていてもヒジなどで簡単に開閉が出来ます。また、ダンパー付きのため、ゆっくりと開いて安全です。 |
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(3)利き手に合わせ、左右どちらからでも包丁を収納できるユニバーサルデザイン 左右どちらからでも収納できるため、利き手関係なく利用できるユニバーサルデザインです。 |
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