日本ではあまり見かけないが、高層ビルの最上階にあるペントハウスは軽い構造の所謂アディション建築ではあるが価値のある空間をつくるだけでなく、建築全体の不動産価値も増大させる。日本はこれまで長寿命建築をよしとするが故にこうした建築はあまり評価されなかったが、最近はその評価が変わりはじめた。不動産的視点から経済性やビジネスプランに応じた多様な寿命の構造物が求められる中、軽い建築が見直されている。この作品のデザイン、ガラス付け合せ、縦枠をほとんど意識させない横長の突き合わせガラスなど特にフロント材の使い方が評価できる。
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