2008/2/21 ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。ご覧になった時点で内容が変更になっている可能性がありますので、あらかじめご了承ください。 ビルダーの設計・施工技術を競う住宅施工例コンテスト 「第18回トータルハウジング大賞」決定 〜 多様化する“住まい方”に合わせた家づくり〜 サッシ・住設機器・建材の総合メーカー、トステム株式会社（本社：東京都江東区、社長：小川康彦）は、当社主催の住宅施工例コンテスト『第18回トータルハウジング大賞（TH大賞）』に、全国の工務店（ビルダー）様から応募された住宅施工作品（合計1214作品）の中から、このほど入賞作品を決定しました。 ※表彰式を、2月21日（木）御殿山ガーデンホテルラフォーレ東京（品川）御殿山ホールで行います。 『第18回TH大賞』は、新築住宅を対象とする＜新築部門＞と、リフォーム物件を対象とする＜リフォーム部門＞の2部門からなる住宅施工例の総合的なコンテストです。 今回「TH大賞」、「リフォーム大賞」に選ばれた作品は、以下の作品となります。 「TH大賞」受賞作品 「U-House」 株式会社愛媛工務店（京都府城陽市）施工 「リフォーム大賞」受賞作品 「O様邸」 白石建設株式会社（長崎県平戸市）施工 今回の応募は、合計1214作品（新築住宅：845作品、リフォーム：369作品）で、＜新築部門＞は、「TH大賞」1作品をはじめ、「準TH大賞」1作品、「地域最優秀賞」15作品、「地域優秀賞」34作品の合計51作品が優秀作品として表彰されます。 また、＜リフォーム部門＞は、「リフォーム大賞」1作品をはじめ、「準リフォーム大賞」1作品、「リフォーム地域最優秀賞」13作品、「リフォーム地域優秀賞」26作品の合計41作品が優秀作品として表彰されます。 ＜TH大賞審査評＞ 圧倒的にきれいなプランである。特に立面が非常にきれいにまとまっている。ツートンで立面を塗り分けた数多くの応募作品の中で、その塗り分けが全体のコンセプト、デザインと合致していて、ツートンの不自然さが微塵もみられない。トリッキーにみえる構造も大きな特徴。ただトリッキーなだけでなく、これ以上整理のできないほどきちんと整理がついている。50代の夫婦が今後何十年かここで生活するという将来のライフサイクルをしっかり見据えて設計されている点も評価に値する。夫婦ふたりでこれだけミニマムに住める、とてもよい生活が送れそうだというのは素晴らしいことである。 ＜リフォーム大賞審査評＞ 旧材を覆っていた新建材をすべてとってしまい、昔の良質な材料を再生させ、きれいに元に戻して改修できている。非常にごちゃごちゃしたプランだったものが、きれいに整理されている。外観のプロポーションも非常にきれいで、シックにまとめられている。建築物とは、建て主の思い、設計者の思い、周辺の景観など様々な要素を加味してつくられるものである。すなわち、様々で複雑なプロセスを経て建物が建てられるのだが、この作品からは、複雑なプロセスという困難を切り抜け、再生住宅としてきれいにまとめあげている。とても素晴らしいことである。今は建物の価値観が揺れ動いている時代だが、その中で、「歴史的な建物を受け継ぎ再生させ、建物の価値を保つ」という確かなスタンドポイントを持って、建物をつくっている。そのことの大事さを改めて教えてもらった。 『第18回TH大賞』の審査には、審査委員長に、大阪芸術大学名誉教授の建築家 高橋 てい一 氏、審査委員に、設計組織ADH代表の建築家 木下 庸子(ようこ) 氏、株式会社清水文夫アーキテクツ代表の建築家 清水 文夫 氏の3名を迎え、厳正な審査を行いました。 今回の応募作品の傾向として審査委員は、「新築部門では、『住まい方』というところに繊細な注意が向けられるようになってきました。生活スタイルや家族のかたちが多様化するなか、住まい手の住まい方・こだわり・要望を、しっかりと詳細に聞き入れて、それに対しての解を提案しています。続々と今までとは違う楽しみ方の建物が出てきています。全ての作品が洗練されてきており、評価基準が全体にレベルアップしてきています。一方リフォーム部門では、総体的に『歴史を継承し、古い建物の内装を変えるもの』『プランを一新するもの』『用途の変更をするもの』の3つの傾向が見えてきました。今年は特に用途変更が目立ちました。また、以前のリフォームにより、新建材で覆ってしまったものを復旧して昔の状態に戻す、という住まいも数多く見受けられました。建築そのものの価値観が非常に揺れ動いている中で、しっかりとしたスタンドポイントを持ってつくる事の大事さを改めて教えられたような気がします」と総評しています。 『TH大賞』は、トステムが地域工務店様の支援を目的として推進する「TH友の会」会員工務店様を対象に、毎年実施している住宅施工例コンテストです。その目的は、地域工務店様の設計・施工力の向上を図っていくことにあり、1991年の第1回目から今年で18回目を数え、応募件数も年々増加しています。 トステム株式会社は、今後も『TH大賞』を通じ、トータルハウジングメーカーとして、お施主様により快適で住みやすい住宅づくりを目指していきます。