スクラップ&ビルドの新規物件が主な需要だった建築業界が変わり、あるものを永く使い続ける、あるいは更新していく既存ストックの利活用の時代になり、建材のニーズも変化するなかフロント材の可能性が増している。この作品はルーバードア、枠と壁面、門、横格子、など新たなフロント材の可能性を示唆する作品である。特に金物のジョイント部分の決めの細かなディティールにも配慮しているデザインが評価できる。