高架下の未利用地の利活用、ローコストながらハイデザイン等々、様々な点で高く評価される同施設だが、なかでも本コンテストでは開口部に着目した。工房と商業を複合してコミュニケーションを促す施設を集合させ、特に積極的に工房という制作現場を見せる仕掛けとしての多様な開口部のデザインが優れている。しかも開口を含む全体デザインのコストパフォーマンスに優れ、ローコストながら高架下の環境を良好なものに転化するデザインは、劣悪な環境改善の指針を示す有益なモデルを提示したと言えよう。