レポート&アンケート

2009年02月
ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。ご覧になった時点で内容が変更になっている可能性がありますので、あらかじめご了承ください。

省エネ、結露対策、遮音など 住宅性能が向上する
断熱玄関ドアが、玄関ドア全出荷本数の50%を突破※1
〜 環境意識の向上や住まいの快適性が追い風に 〜

 質の高い住宅のための省エネルギー対策として、今、高断熱住宅や断熱性の高い建材が非常に注目されています。政府でも2009年4月の「省エネ法」の改正※2や、2008年12月に公布され半年以内の施行が決まっている「長期優良住宅普及促進法※3」など、住宅の質を高めるための法整備がすすんでいます。家の暖かさを一番逃しているのは窓や玄関などの開口部で、冬ならば約37%※4が開口部から熱が逃げているといわれています。すなわち、住宅の断熱性能を向上させるうえで欠かせないのが開口部の断熱対策といえます。 暖房時の熱の流出割合(内部発熱を除く)

※1 :<出典>トステムの2008年8月の玄関ドア出荷比率
※2 :温室効果ガスの排出量を削減することを目的とした法改正。
※3 :住宅の長期利用を進め、国民生活の向上と、環境負荷の低減を図るための法律。
※4 :<出典>旧通産省「ゆとりと豊かさの快適住宅のために」壁や屋根に断熱材(100mm厚)、窓は単一ガラスサッシを使用

 開口部の断熱性能向上のための対策として、複層ガラスを用いることは既に一般的となってきました。新築の木造戸建て住宅の複層ガラスを用いた窓の普及率は既に全国で9割※5を超えており、その快適性や重要性が認知されています。
 そして玄関ドア・引戸についても、1999年には数%だったトステムの断熱玄関ドア・引戸の出荷比率が、ついに2008年8月に5割を超え、非断熱玄関ドア・引戸を上回るなど、感心が高まっています。
※5:(社)日本サッシ協会 平成19年調べ
トステムの断熱玄関ドアの出荷比率
<トステムの断熱玄関ドアの出荷比率>

 トステムでは今後も玄関・窓の更なる断熱性能の向上や、より魅力ある商品開発に取り組むだけでなく、総合建材メーカーとして、住宅全体をより快適で住みやすく、さらに環境にも配慮した商品づくりを目指します。

断熱玄関ドアのススメ
冬の玄関まわりは冷蔵庫

 断熱玄関ドアとは、ドア本体の構造内に断熱材を挟み込んだ玄関ドアです。この断熱材が、室内の熱が外に逃げていくのを防ぎます。せっかく住宅の気密性・断熱性が高くても、玄関から熱が逃げていってしまっては台無しです。窓と合わせて、玄関でもしっかり断熱することが、家全体を暖かくするための重要なポイントです。
また、冬の寒い日はもちろん、夏場の暑さが家の中に侵入することも防いでくれるため、一年中快適に過ごすことができます。
断熱玄関ドアの断面図


■断熱玄関ドアを採用するメリット
<電気代節約・省エネに効果的>
 断熱玄関ドアは熱が逃げる&熱が入ってくるのを防ぐので、暖房・冷房の効率がよくなり、電気代が節約できます。電気代を減らすことは、省エネにもつながります。
<結露対策>
 結露は、水蒸気をたくさん含んだ暖かい空気(空気は温度が高い方がたくさん水分を保持できます)が、外気で冷やされた窓や玄関ドア近くの冷気に触れて冷やされ、水分を含みきれなくなることで発生します。断熱性の高い玄関ドアなら、ドア付近でも空気が冷たくならないため、結露の発生も防ぐことが出来ます。
<遮音性能の向上>
 断熱玄関ドアは、断熱性能だけでなく、遮音性能も高くなることをご存知でしたか?小さなお子様や、音楽を趣味にしている家族がいる家庭のほか、玄関が交通量の多い道路に面した住宅にも適しています。
■多種多様な住宅スタイルにあう豊富なデザイン
 断熱玄関ドアの人気を受けて、トステムでもデザイン数やシリーズ数を強化してきました。およそ10年前には約50デザインだったものが、現在では約160デザイン以上(2009年1月末現在)にまで増えてきています。トステムではどのようなスタイルの住宅にも対応できるよう、豊富なデザインを揃えることで普及に力を入れています。
断熱玄関ドア「フォラード」


■断熱玄関ドアへ一日で手軽にリフォームできる商品もあります
 通常の工事では、壁を壊して新しい玄関ドアに取り替え、壊した壁をモルタルで埋めなおし、さらに2日乾くのを待つ必要があるため、玄関ドアのリフォームには多大な手間と時間がかかっていました。しかし、現在では一日で工事が終わるリフォーム用の玄関ドアもあり、手軽に、断熱性の高い玄関ドアへのリフォームが可能です。
 

●トステムのカバー工法を採用したリフォームドア●

カバー工法用リフォームドアは、古いドアの枠を残したまま、上から新しい枠や額縁でカバーして新しいドアを取り付けるタイプの商品です。古い枠を残したままなので、外壁まで工事する必要がなく、1日で簡単に工事が完了するのが特長です。壁を壊して工事する場合に比べて工事代が安価ですむうえ、リフォームの期間中、戸締りができずに不安という心配もありません。  
リフォーム前
↑リフォーム前
  カバー工法用リフォームドア「リシェント」  
カバー工法用リフォームドア「リシェント」    

 


■玄関引戸も断熱性が高くなり、人気が出てきています
 玄関引戸と聞くと、昔ながらの住宅によくあるガラガラガラと開閉する引戸を思い浮かべるかと思います。こういった玄関引戸は断熱性能が低そうな印象をもたれている方も少なくないのではないでしょうか。しかし、最近は玄関引戸の性能は格段に良くなっており、断熱性能も玄関ドアと同水準のものが数多く用意されています。
 さらに玄関引戸は日本の住宅事情や生活様式に合うことと、誰もが使いやすく、安全であるユニバーサルデザインである点も評価され、人気が復活してきています。 2003年からの5年間で、断熱玄関引戸の断熱化率も倍以上に伸びてきています。
断熱玄関引戸「PGシリーズ」
断熱玄関引戸「PGシリーズ」
【参考資料】
断熱性で選ぶ
お住まいになる地域の気候に合わせて断熱性にすぐれた玄関ドア・引戸をお選びいただくと、快適性が高まります。
次世代省エネルギー基準に該当するトステムの代表商品をご紹介します。
<トステムの断熱玄関ドア・引戸(代表商品)>
  商品名 次世代省エネルギー基準
断熱性能・機密性能
適合地域区分
(市区町村単位)
断熱玄関ドア アヴァントス T〜Y
ディクシード(鋼板仕様)
ディクシード(ERP仕様)
フォラード(K3仕様) V〜Y
エスキューブ(スウィングタイプ・K3仕様)
フォラード(K4仕様) W〜Y
エスキューブ(スイングタイプ・K4仕様)
断熱玄関引戸 断熱玄関引戸K3シリーズ V〜Y
断熱玄関引戸PGシリーズ W〜Y
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